スタッフインタビュー

「ふつう」の感覚を忘れないこと
訪問看護ステーションみのり
看護師 小西 紗代
大切にしているのは「普通の感覚を忘れないこと」
訪問の現場では、「生きているのがツラい」という言葉を耳にすることが少なくありません。ですが、そうした場面に慣れてしまうことで、その人の辛さや大変さが見えにくくなってしまうことがあります。 看護師としては、「しんどいからこそ訪問を活用してほしい」という想いが強くなりがちです。でも、その気持ちが強くなりすぎると、逆に押し付けや拒否感につながってしまうこともあります。普通に考えれば、しんどいときは誰にも会いたくないと感じるのは自然なことですよね。 つい「力にならなきゃ」と気負ってしまいがちですが、「自分だったとしても、しんどいときは誰にも会いたくないかもしれない」と、一度看護師という立場を脇に置いて考えるようにしています。そうすることで、利用者様を主体とした感覚にも目を向けられ、私自身も少し肩の力を抜けるのだと思います。
仲間に助けられている実感
チーム内でモヤモヤしたことを発信すると、10でも20でも返してくれる先輩方がいて、本当にありがたいと感じています。また、精神科訪問看護に熱い思いを持った人が多く、前向きに学びを深めようというスタンスがある職場なので、日々「ここに来られて良かったな」と思っています。

応募の決め手は「自分らしさを大事にできる場所」
応募の決め手は、「自分らしさを大事にできる」と感じたことです。調子が良い自分も、悪い自分も、そのままでいていいと思える場所だと思いました。それが私にとって大きな決め手でした。以前は「自分らしくない瞬間をどう脱出するか」を考えることが多かったのですが、今は「ジャッジしない」というステーションの考え方が心に響いています。

Q4. 未来の仲間へのメッセージ
看護師の経験が浅く、精神科も未経験ではじめは不安もありましたが、利用者さんひとりひとりとじっくり向き合えるこの仕事はとてもやりがいがあります。 「人の気持ちがわかる人になりたい」と飛び込んだトキノの精神科訪問看護では、利用者さんとの対話はもちろん、スタッフ同士でも日々さまざまな価値観や感じ方に触れることができます。お互いの考えを尊重しながらケアに取り組める環境で、自分らしく成長できていると感じています。 自分の感じたことや迷いを素直に話せる雰囲気に支えられています。看護師としても、一人の人間としても成長できる場所だと思います。ぜひ仲間として一緒に働ける日を心から楽しみにしています。







