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スタッフインタビューInterview

作業療法士:舩山 晃平
【作業療法士】舩山 晃平2020年入社

【デイケアから訪問看護へ——新たなフィールドへ踏み出して】

訪問看護ステーションみのり
作業療法士 舩山 晃平

【デイケアから訪問看護へ——新たなフィールドへ踏み出して】

私の臨床経験で最も長かったのは、精神科デイケアでした。地域で暮らす方々が精神疾患と向き合いながら、自分らしく生活を続けていく姿に深く魅力を感じてきました。 「もっと違うアプローチで支援ができる現場に行きたい」と思い始めた頃、出会ったのが精神科訪問看護ステーションみのりです。デイケアとは異なる支援の形に惹かれ、応募を決めました。 最終面接では、緊張と汗が止まらない中、「どんな場所でも、一人の支援者として力を発揮できるようになりたい」と思いを伝えたことを今でもよく覚えています。

【圧倒された1年目、それでも前を向けた理由】

入職後の1年間は、まさに「情報の嵐」でした。覚えることが多く、すべてが初めてで戸惑う日々。土地勘のない地域での訪問、初めて使う電子カルテ、タブレットでの記録……。ときには、利用者さんから「作業療法士だから血圧測定がエラーになるんじゃない?」なんて言われて、落ち込むこともありました。 それでも訪問に出るのが楽しく、先輩スタッフのあたたかさに救われていました。みのりの先輩たちは、訪問看護だけでなく、地域連携やチーム業務も柔軟にこなす「超人」のような人たちばかり。 そんな姿に圧倒されながらも、「いつか自分も」と、前向きな気持ちで過ごせていたと思います。

作業療法士:舩山 晃平

【自分が変わると、世界も変わって見える】

2年目には、コロナ禍の影響もあり、急な退職者が続き、シフトやオンコール体制が不安定になりました。正直、苛立ちや不安で心がざわつく日々もありました。 そんな中、自分自身がコロナに罹患し、しっかりと休養をとったあとに気づいたのです。職場の状況は何も変わっていないのに、ネガティブな感情がすっかり消えていたことに。「変わったのは、自分だった」。体調やコンディションが、こんなにも物事の捉え方に影響するんだと実感しました。 それは、私自身が普段、利用者さんに伝えていることとまったく同じで、支援する側としての学びが、自分の中でしっかり結びついた瞬間でした。以来、「なんだかモヤモヤするな」と感じる時には、自分の調子や行動にサインが出ていないかを振り返るようにしています。

作業療法士:舩山 晃平

【公認心理師資格の取得と“自分で決める力”】

3年目には、自分の特性や生活の変化に気づく力が少しずつ育ち、調子の波も穏やかになってきました。長期的なスケジュールを立て、自分にとって必要な行動を選びとる力もついてきたと感じています。 そんな中、公認心理師の資格取得にも挑戦しました。フルタイム勤務と両立しながら、計画を立てて、少しずつ積み重ねる日々。そして、合格。 もちろん合格は嬉しい結果ですが、それ以上に「計画を立てて行動し、やり遂げた」経験が自分の中での大きな転機になりました。これも、みのりという環境があったからこそ得られた力だと思います。 今では、東京都内の中学校で「巡回相談心理士」としての活動も始まり、公認心理師としての新たな役割にもチャレンジしています。

作業療法士:舩山 晃平

【未来の仲間へ!一緒に成長を感じてみませんか?】

外部の研修に参加するたびに、自分の成長を実感します。例えば、グループディスカッションでの立ち居振る舞い、発言の意味を掘り下げる質問、沈黙の場面で自然と口火を切れること……。いつの間にか、場を支える役割ができるようになっている自分がいました。あの面接で語った「どんな場所でも支援者として力を発揮したい」という想いに、少しずつ近づけているのかもしれません。精神科訪問看護に興味のある作業療法士の皆さん。私たちと一緒に働きながら、自分自身の可能性を広げていきませんか?