【研修レポート】DWAT研修に参加して〜過去の経験と、これからの災害支援への想い〜

先日、大阪精神保健福祉士協会が主催する「災害派遣福祉チーム(DWAT)の支援活動について」の研修に当事業所の谷所が参加してきました。

今回の研修は、DWATの役割や実際の支援内容について学ぶ貴重な機会となっただけでなく、谷所自身がこれまで携わってきた災害支援について、改めて深く振り返るきっかけとなりましたので、報告させていただきます。

「災害派遣福祉チーム(DWAT)の支援活動について」研修案内

過去の災害支援で抱いた「違和感」と、そこからの距離

私は過去に、東日本大震災と熊本地震の際、災害支援に携わった経験があります。時代で言えば、精神科医療に特化したDPAT(災害派遣精神医療チーム)が整備される前と、動き始めた初期の両方を経験した世代にあたります。

当時の活動の中で、自分なりに様々なことを感じ、実はその後、災害支援とは少し距離を置いてきました。
「前線に入って支援すること」に対して、自分の中で十分に消化しきれない不全感や違和感が残っていたからです。

もちろん、支援を完全にやめてしまったわけではありません。「被災地のものを購入する」「実際にその地域を訪れる」といったことも復興を支える大切な支援だと教わり、自分にできる形での関わりを模索し続けてきました。

DWATとの出会いと、心境の変化

そんな中で参加した今回の研修。そこで紹介されたDWATのあり方は、私が以前から思い描いていた支援の形にとても近いものでした。

災害支援の仕組みは、多くの方々の経験と議論が積み重なって作られてきたものです。時代と共に変化していく仕組みに触れ、心が少し動かされました。

また、同時期にたまたま専門学校時代の同級生と災害支援について話す機会がありました。
お互いの考え方に少し違いはあったものの、否定せず「そういう側面もあるよね」と認め合えたその時間が、とても心地よく、私に新鮮な気づきをくれました。

研修での学びと友人との対話。この二つが重なり、「もう一度、災害支援について考えてみようかな」と思えたことが、今回の何よりの大きな収穫でした。

経験を「誰かの学びや備え」に繋げるために

これまでも、震災支援の経験について求められれば、できる限りお話しするようにしてきました。時代が変わり、当時と今では支援のあり方が違っていたとしても、当時の経験を語り継ぐことには意味があると信じているからです。

「経験した人にしか分からない」という言葉で終わらせるのではなく、私の経験が誰かの学びや、これからの備えにつながるのであれば、これからも喜んでそういう場へ足を運びたいと思います。

今回の研修を通して、これまでよりも少し近い距離で、災害支援について向き合えそうな気がしています。自分にとって、本当に素晴らしい学びの機会となりました。

(精神保健福祉士・谷所)