5月16日、「対話の実践力」をテーマにしたセミナーに講師として弊社、小瀬古が登壇いたしました。
当日は多くの皆様にご参加いただき、熱気あふれる時間を過ごすことができました。お忙しい中ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
看護の現場でも、日常会話でも、私たちはよく「対話」という言葉を使います。
しかし、「あなたにとって対話とは何ですか?」と尋ねてみると、その答えは驚くほど様々です。
「普通の会話よりも、一歩踏み込んだ深いもの」
「お互いがしっかりと向き合って話をする姿勢のこと」
「相手の情報を得るためのコミュニケーションの一形態」
まさに、100人いれば100通りの答えがあるほど、広く多義的な言葉ですよね。だからこそ、「よし、対話をしよう!」と思っても、お互いのゴールがズレてしまうことがよくあります。
セミナーでは、この「対話」の本質を一段深く掘り下げるために、ロシアの思想家であるミハイル・バフチンの対話論をご紹介しました。バフチンは次のような言葉を残しています。
「在るということは、対話的に交通するということなのである。対話が終わるとき、すべてはおわる。したがって、対話はじっさいにはおわることはありえないし、おわるべきではない」
彼が言う「対話」とは、単に言葉のキャッチボールをすることや、ミーティングという会話の形式そのものを指すのではありません。「他者からの呼びかけに応答しうる存在として、生きている状態」そのものを対話と呼んでいるのです。
今回のセミナーが少しでも現場の力になればと感じます。

