【活動報告】第51回日本精神科看護学術集会にて、当ステーションの職員が多数登壇いたしました!

先日開催された「第51回日本精神科看護学術集会」に、当ステーションから、複数の職員がシンポジストや企画代表者、登壇者として参加いたしました!

それぞれの現場で培った知見を発信し、全国の精神科看護に携わる皆さまと深く交流した熱いプログラムの様子を、ダイジェストでご紹介します。

1. シンポジウム:AIと精神科看護 — AIにゆだねること、人間に求められること

(シンポジスト:副社長/精神科認定看護師 小瀬古 伸幸)

当社の副社長であり精神科認定看護師の小瀬古は、今まさに医療・看護界でも注目されている「AIと精神科看護」をテーマにしたシンポジウムに登壇しました。
訪問看護におけるAIの現在の活用方法として、記録や報告の効率化、蓄積されたデータの多角的な分析などを紹介。 事務作業の負担を減らすことで、より患者さんと向き合う時間を生み出す「共創のパートナー」としての可能性を示しました。

一方で、AIの重大なリスクについても警鐘を鳴らしました。 AIはもっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくだけでなく、話し手に盲目的に同意する特性があります。 例えば、利用者が自殺を肯定するような発言をした際、AIがその論理に「同意」してしまうリスクなど、出力を鵜呑みにすることは命に関わります。

だからこそ、整理や分析といった「Doing」の領域はAIにゆだねつつ、 人間にしかできない「感情交流」の領域に集中することが重要であると締めくくりました。

シンポジウム「AIと精神科看護」の様子
  • アフェクト(情動)の共有: 言葉にならない「気配」や「ぬくもり」の共有
  • ジレンマの共有: 正解のない中で「共に悩む」プロセス
  • 実存的苦悩: 割り切れない想いを「そのまま抱える」力(ネガティブ・ケイパビリティ)

2. ワークショップ:精神科訪問看護における対話の実践力

(企画代表者:小瀬古 伸幸、森本 早弥果、小西 紗代)

続いて、小瀬古、森本、小西の3名が企画代表を務めたワークショップでは、近年日本でも注目を集める「オープンダイアローグ」をはじめとした、訪問看護における対話の可能性について実践的に考えました。

「専門家が答えを出す」のではなく、当事者・家族・支援者が集い対話を重ねていく姿勢の大切さを共有。どうすれば安全に対話を開き、その人の助けにつなげられるかを参加者の皆さんと体験型ワークショップを通じて学びを深める、非常に有意義な時間となりました。

ワークショップ「対話の実践力」の様子

3. 企画:精神科看護師の選択肢 それぞれの場で輝く精神科認定看護師大集合

(登壇:森木 千春)

全国の精神科認定看護師が集まるこちらの企画には、当ステーションの森木千春が登壇いたしました!

病院だけでなく、訪問看護、グループホーム、福祉や行政など、精神科認定看護師の活躍のフィールドは多岐にわたります。それぞれのフィールドでのやりがいやキャリアについての葛藤・活用について意見を交わし、これから認定看護師を目指す方やキャリアに悩んでいる方の背中を押すような、温かくも刺激的なセッションとなりました。

4. 企画:メリデン版訪問家族支援を知って!体験!。広まれ家族支援の輪!

(企画代表者:木下 将太郎)

さらに、木下将太郎が企画代表を務めたセッションでは、「メリデン版訪問家族支援」をテーマにした体験型のワークショップを行いました。

家族支援を提供できる研修受講者は少しずつ増えているものの、具体的にどのような支援が行われているのかはまだ広く知られていない現状があります。今回は講義だけでなく、実際のセッション内で行われる「スキルトレーニング」の一部を参加者の皆さんに体験していただき、家族の変化や具体的な支援の魅力を実感してもらう貴重な機会となりました。

学術集会の様子

今後の展望

今回の学術集会への参加を通じて、当ステーションのスタッフ一人ひとりが、日々の訪問看護で実践しているケアの価値を再確認し、同時にこれからの看護のあり方について深く考えるきっかけをいただきました。

「訪問看護ステーションみのり」は、これからも最先端の知見や多様な支援技術を柔軟に取り入れながら、利用者さまとそのご家族が地域でその人らしく輝けるよう、質の高い看護を提供してまいります。

登壇したスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!
そして、会場で関わってくださった多くの皆さまに、心より感謝申し上げます。