【掲載情報】『月刊ケアマネジャー』9月号に副社長・小瀬古の連載「あす活スキル」第6回が掲載されました!
『月刊ケアマネジャー』2026年9月号(中央法規出版)にて、弊社副社長・小瀬古伸幸による連載「あす活スキル」の第6回が掲載されました。今回のテーマは「対話を安全に開くために」です。
困難を抱える方への支援において有効な「対話」やトラウマ・インフォームドケア(TIC)の視点から、支援現場で直面しやすい「強い怒り」「回避」「沈黙」などの反応にどう向き合うべきかをわかりやすく解説しています。
第6回の主な内容
- トラウマ反応の身体メカニズム:過酷なストレスに対処するため、脳の扁桃体が危険を感知してHPA系が働き、コルチゾールが分泌される生理的な警戒システムの仕組みを解説しています。
- 3つの代表的な防衛反応:生き延びるために身体が自動的に選択する「闘争(Fight)」「逃走(Flight)」「凍結(Freeze)」の行動や心理を紐解きます。
- 「何がおかしいのか」から「何が起きてきたのか」へ:相手の行動を性格の問題と捉えるのではなく、過去の傷つきや理不尽な体験に目を向けるTICの問い直しを提案しています。
- 支援者に求められる「安全」の創出:単に「ここは安全」と宣言するのではなく、対等な関係(社会的安全)や理不尽を許さない姿勢(道徳的安全)の積み重ねの大切さを伝えています。
図表:代表的な3つのトラウマ反応
| 反応タイプ | 闘争反応(Fight) | 逃走反応(Flight) | 凍結反応(Freeze) |
|---|---|---|---|
| 定義 | 危険に立ち向かう | 危険から距離をとる | 恐怖で動けなくなる |
| 具体的な行動・反応 | 身体の緊張、心拍数・血圧上昇、抵抗、怒りの表出、強い言葉 | その場を離れる、連絡を絶つ、ひきこもる、支援拒否 | 身体のフリーズ、意識の遠のき、応答の消失、感覚麻痺 |
| 周囲からの誤解 | 攻撃的、反抗的 | 逃げている、やる気がない、不協力的 | 無視、何も考えていない |
| 本人の内面・心理 | 必死の自衛(これ以上傷つきたくない)。根底には恐怖や無力感がある。 | 安全確保のため。「向き合う=再び傷つけられる」という恐怖がある。 | 過酷すぎる恐怖により、思考や行動の機能が停止している。 |
掲載誌情報
掲載誌:『月刊ケアマネジャー』2026年9月号(中央法規出版)
記事名:あす活スキル vol.6「対話を安全に開くために」
著者:小瀬古 伸幸(訪問看護ステーションみのり 副社長)