日本精神科看護学術集会に参加

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平成27年6月18日~20日に開催された、日本精神科看護学術集会に、19日・20日の二日間、統括管理責任者の進と精神科認定看護師の木下が参加してきました。

いくつかあった企画セミナーの中で、「IMR(Illness Management and Recovery:直訳は疾病管理とリカバリー)」に参加させていただきました。

IMRは、リカバリー志向、当事者主体、動機づけ、教育的、認知・行動療法の5つの特徴があり、精神障害者の方々のリカバリーのために効果があるとされる複数の支援方法を組み合わせ、総合的に提供できるように開発されたプログラムです。

「リカバリーとは」「精神疾患と症状について」「ストレス?脆弱性モデル」「社会の中で支え、サポートづくり」「服薬をうまくする」「再発を防止計画をたてる」「ストレスに対処する」「問題と症状への対処」「福祉・保健・医療サービスをうまく利用する」の9つのテーマについて、当事者が主体的にリカバリーについて考えて取り組むこと、そして病気(疾病)を自己管理できる計画作りや、実施を、支援者がストレングス視点をもちながら、認知行動療法や動機づけ面接なども活用しながら、グループや個人で行なっていくプログラムでした。

私たちの訪問看護では、その人自身が自分の疾患をどのように捉え、どのように生活してきたのかを大切に生活を振り返りながら「その人の工夫」を共有をしています。しかし、さまざまな工夫をしていても、行き詰まりを利用者・支援者ともに感じることがあります。IMRのようなプログラムを活用することで、当事者・支援者双方が、現在の状況やそのことに対して行なっていくことの整理がしやすくなるのではないかと、セミナーに参加し感じました。

20日には、「企画セミナー WRAPワークショップ」を運営いたしました。
最終日の最終時間でしたが、約100名ほど「WRAPを体験したい」という参加者に集まっていただき、盛況のなか無事終了いたしました。参加された皆様、運営の皆様、ありがとうございました。