べてる創立40周年記念式典・第32回べてるまつりに参加!

10月4日~5日に開催された「べてる創立40周年記念式典」および「第32回べてるまつり」に、TOKINO AIMS株式会社の精神看護専門看護師、中村創が参加してきました。今回は特別ゲストとして武田鉄矢さんをお迎えし、町を挙げての大イベントとなりました。

中村は以前から運営委員を務めており、そのご縁からのつながりでしたが、やはり新しい発見ばかりでしたので共有させていただきます。

記念式典では、東京大学の熊谷晋一郎先生が「解釈的不正義」について教えてくださり、特に印象に残りましたので、こちらでも共有させていただきます。「解釈的不正義」とは、「当事者の知識や経験が社会的に不当に扱われること」を指します。他の言い方をすると「当てはまる言葉がないために当事者の言葉が聞かれない状況」のことです。

[参考リンク]

https://note.com/masani8120mm/n/nb8ac3f207c47

例えば、昔は「学習障害」という言葉や概念が存在しなかったため、「勉強ができない子」と一括りにされていましたが、この概念が広まることで、タブレットの使用や通級といった合理的配慮が可能になりました。これが「解釈的不正義」が解消されていく一例です。

同様に、かつて「うつ病」という概念がない時代には「弱い人」「怠け者」「気持ちが弱い」といったレッテルが貼られていましたが、少しずつこうした偏見も変わりつつあります。

「当事者の声を聴くこと」や「当事者とともに新たな解釈を作ること」が求められている今、訪問看護はその当事者の声を直接聞くことができる絶好の機会です。私たちは本当に貴重な場に立ち会っているのだと、改めて感じた一日でした。