2025年、3月11日に養父市で開催された「援助職者が学ぶ会」において、弊社の小瀬古が「アルコール依存症を持つ人を主体においた支援」について講義を行いました。本講義では、アルコール依存症の特徴やその影響、支援の在り方について深く掘り下げ、実際の支援現場で活かせる考え方を共有しました。
アルコール依存症の特徴
講義では、アルコール依存症の基本的な特徴について解説しました。以下の6つの要素がアルコール依存症の主な特徴として挙げられます。
-
一次性
アルコール依存症は、アルコールを飲んだ経験がなければ発症しません。意思や性格によるものではなく、トラウマやストレスがあってもアルコールを摂取しなければ依存症にはならないため、これを「一次性」と呼びます。 -
慢性化
一度発症すると長期にわたり持続し、治療が必要な慢性疾患としての側面を持ちます。 -
進行性
依存が進行すると飲酒量が増え、身体的・精神的・社会的な問題が深刻化していきます。 -
高い死亡率
アルコール依存症は身体合併症や事故、自殺などのリスクを高めます。 -
性格の変化
長期的な飲酒の影響により、感情のコントロールが難しくなることが多くなり、他者からは人格が変化したように見えることがあります。 -
人を巻き込む
家族や職場など、周囲の人々へも大きな影響を及ぼすことがあります。
アルコール依存症は単なる「意思の弱さ」ではなく、適切な理解と支援が必要な病気です。弊社では今後も、依存症支援の理解を深める機会を提供していきたいと考えています。
*講義依頼に関しましては、お問い合わせフォームからお問い合わせください。