第21回 日本うつ病学会総会 に参加してきました。

7月12日(金)、13日(土)大阪国際交流会館で開催された、「第21回 日本うつ病学会 総会」に、進、小瀬古、木下で参加してきました。

【小瀬古】一昔前のうつ病学会は治療や薬の効果に関する講演やシンポジウムが多かったのですが、現在は多職種が関わる内容も多く、双極症の経験者(当事者)も登壇するようになりました。

コプロダクション(共同創造)に近づいている感覚を受け、精神医療の開放化が進んでいるように思いました。特に印象的だったのは、双極症の当事者の立場からの話でした。その方は、診断を受けたときに「治療すれば治る」という安堵の思いと、双極症が完治の難しい病気であることを知るにつれ感じた絶望を語っていました。

私たちが訪問する利用者様の中にも、同じような思いを抱えている方がいらっしゃるのではないかと感じ、今後の支援者としての課題を改めて考えるきっかけとなりました。

【木下】「こころの不調や病気と妊娠・出産のガイド 一般の方向け」は、2020年〜2021年に策定された「精神疾患を合併した、或いは合併の可能性のある妊産婦の診療ガイド:総論編・各論編」をもとに、当事者・一般の方向けに作成されたものです。

作成していく過程で、当事者の方に読んでもらい、わかりにくい表現や言葉を変更していったそうです。専門家の解説がなくてもわかりやすい表現になっていました。

「復職のためのセルフ・トレーニング・ワークブック」こちらは、「気分障害の治療における医療リワーク」のシンポジスト、中村美奈子先生の著書になります。

「困難にあったとき『価値観』が自分を支える」という言葉が心に残りました。なんのために、誰のために、どうしていきたいか、働き続ける上でとても大切なことであり、トキノでも大切にしている部分です。私たちが普段、行っていることがメンタルヘルスにおいて、役立っていることを実感できました。

学会中、たくさんの先生方とお会いすることができ、有意義なお話をたくさん聞くことができました。新な出会いと新な知識を持って、皆様のお役に立てるよう頑張っていきます。

こちらをクリックしていただくと資料を閲覧できます【こころの不調や病気と妊娠・出産のガイド 一般の方向け】