6月27日、28日につくば国際会議場で開催された日本精神保健看護学会第25回学術集会に統括管理責任者の進あすかと小瀬古伸幸が参加しました。
今年は「新たな精神保健看護の開発を求めて」というテーマで行われました。
大会長公演では筑波大学教授の森千鶴先生がこれまでの精神科リハビリテーションの研究を踏まえて新たな精神科リハビリテーション看護の試みについて紹介されました。
教育講演では国立精神・保健医療研究センターの功刀浩先生が「精神疾患を脳科学で捉える」というテーマで脳画像研究による知見を交えて統合失調症の認知機能障害を講演されました。
神経細胞の生存維持、神経突起の伸長促進などの作用を示すBDNF(brain derived neurotrophic factor; 脳由来神経栄養因子)を増加させるためには運動療法が有効と海外の文献で発表されていると紹介されていました。
市民講座として「優しさを伝えるケア技術 認知症にも役立つケアメソッド ユマニチュードの実践」として国立病院機構東京医療センターの本田美和子先生が講演されました。「あなたは大切な存在である」というメッセージを相手が理解できる言葉で伝え感情に基づいた記憶は残ると話されていました。
精神科訪問看護においてもリハビリテーションの側面や認知機能障害へのアプローチ、相手が理解できる言葉で伝えるユマニチュードのエッセンスは必要と感じました。
今回の学びを訪問看護で活かしていきたいと考えております。