日本精神科看護協会の「こころの健康出前講座」からの依頼を受け、2024年7月26日に小瀬古が奈良市にて市民の方々が運営する団体にお話をさせていただきました。
講座のテーマは、経済問題、健康問題、人間関係、家族関係などの悩みを抱える方々に対して、心の健康について何かサポートを提供することでした。主催者の方々と話をする中で、一方的に話すのではなく、参加者の話を聞きながらどのような助けが必要かを考えることにしました。そのためにいくつかの対話の準備をしましたが、対話が瞬発的に起こるような柔軟な対応を心がけました。
当日は、一人一人に「この場に来た経緯」と「期待」を尋ねることから始めました。参加者の中には具体的な悩みを抱えている方や、興味本位で参加された方、定期的に会に参加している方など、背景や期待は様々でした。
準備していた対話のワークを行う予定でしたが、その場の雰囲気に合わせて「今日話されたことは、今日話したかったこと。参加者の皆さんが話したいことを中心に話そう」と思い、即興的な対話を重視しました。その結果、この場の温かさそのものがメンタルに良い影響を与えているようにも感じました。
悩みを話してくださった方々に対して私なりの回答を提供するうちに、あっという間に1時間半が過ぎました。
参加者の表情がどんどん豊かになっていくのを目の当たりにして、対話を中心に据えたことは良かったと感じています。
この経験を通じて、対話の重要性とその難しさを再認識しました。これからも、心の健康を支えるための対話を大切にしながら、多くの方々と関わっていきたいと思います。
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