2025年7月23日、大阪大学大学院にて弊社の精神看護専門看護師の中村が講義を担当させていただきました。
テーマは「地域で生活する人々の精神的健康問題への具体的な対応」でした。
聴講されたのは、精神看護の修士課程の研究生と、NP(ナース・プラクティショナー)コースの大学院生さん、そして大学の教員の方々でした。
講義の前半では、ニューロサイエンスと統合失調症との関係について、「関係性の重要性」を看護理論を用いて解説しました。
後半では、私が実際に遭遇した困難事例をもとに、当時どのように考え、どのような具体的対応を行ったかについてお話ししました。阿保順子先生の「保護膜モデル」や、シュナイダーの一級症状、フロイトの一次利得を用いた現状のアセスメント、また専門看護師の役割、他職種との連携とその調整、そして事例から読み解く身体的リスクなど、幅広い視点が在宅では必要になるというお話をいたしました。
今回の講義を通じて、現場の知見をアカデミックな場で共有し普遍性を持たせるか、現場での工夫をいかに広めていくかなど、非常に示唆に富む時間となりました。来年度も講義のご依頼をいただいており、次回はさらに受講生の皆さんとさらに深いディスカッションができるよう、内容を検討してまいります。
今後も地域に貢献できる活動を続けていきたいと考えています。