第16回 かながわ精神科訪問看護&アウトリーチ研究会(通称:かな研)にて、話題提供を行いました

 10月13日横浜市総合保健医療センターにおいて、「第16回 かながわ精神科訪問看護&アウトリーチ研究会」(主催:かな研 代表 横浜支店 所長 松井洋子)が開催され、神奈川県内、東京都内、近郊から、61名の参加者がありました。「かな研」とは、当事者が住み慣れた街でその人らしい暮らしを実現するために、神奈川県とその周辺の精神保健医療福祉に関わる多職種及び当事者が協働し、地域ケアネットワークの構築及び連携を図ることを目的としています。テーマに沿って情報交換し、地域生活支援のあり方を語り、それぞれの実践に活かしていく発展的な研究会です。

 

今回は「ピアスタッフに出会ってみよう!」というテーマで、当事者体験を生かし、専門職と「協働」するピアスタッフの理解を深めることを目的に、ピアスタッフの概要を学び、各事業所から、ピアスタッフが実際にやっていることと、雇用者が求めていること、これからどうしてゆきたいかということを中心に話題提供があり、杉並支店の所長 佐藤栄児と、ピアスタッフの米本 亮がお話をさせていただきました。

当事者としての体験、活動の現状、役割の葛藤など、短い時間では語りきれないことも多々あったと感じられる濃い内容で、後半のグループワークでは、それぞれの気づきを深めることができました。自分の持っている体験や感覚を活かすことで、一人一人が大切にされる職場づくりに貢献できることや、それぞれの多様性や価値観、経験を活かしあうことで、当たり前と思っていた感覚に気づきを促すことなど、ピアスタッフと協働することでもたらされる私たちの意識の変化、可能性を実感することもできました。