令和8年3月27日に島根県介護支援専門員協会主催にて「対話の実践力」をテーマに、講師として弊社、小瀬古が登壇しました。
今回の研修は、介護支援専門員の皆さまを対象に、講義と演習を通して、日々の実践に活かせる対話のあり方をともに考える時間として開催されたものです。
ケアマネジャーは、利用者さんやご家族の思いに耳を傾けながら、多職種と連携し、その人らしい生活を支えていく専門職です。その実践のなかで、「対話」は欠かすことのできない力です。一方で、現場ではコミュニケーション技術を学び、実際に活用していても、なぜかうまくいかないと感じる場面が少なくありません。
今回の研修では、まさにその点を大きなテーマとして扱いました。
私たちはしばしば、「どう伝えるか」「どんな質問をすればよいか」といった技術に意識を向けます。しかし実際には、技術そのものが問題なのではなく、相手が安心して話せる状態にあるのか、その場が本当に開かれているのかが問われていることがあります。
研修のなかでは、どういうときに人は言葉を閉ざしてしまうのかということについても考えました。たとえば、評価されていると感じるとき、正しさを求められていると感じるとき、急いで結論を出されそうなとき、人は自然に言葉を引っ込めてしまいます。
こちらに悪気がなくても、質問の重ね方や場の空気によっては、相手が「もうこれ以上は話しにくい」と感じてしまうことがあります。
だからこそ大切なのは、単に技術やテクニックを増やすことではなく、相手の話を聞く姿勢や、安心して話せる場をどうつくるかという視点です。
今回の研修では、そのことを講義だけでなく演習も交えながら、参加者の皆さまと一緒に確かめていきました。
対話は、情報を集めるためだけのものではありません。相手の言葉がその人の中から自然に出てくるような関わりをつくること、そのプロセス自体が支援の土台になるのだと、あらためて感じる機会になりました。
このような機会をいただきました島根県介護支援専門員協会の皆さま、ご参加くださった皆さまに心より感謝申し上げます。今後も、対人援助職の実践に役立つ「対話の実践力」を、さまざまな場でお伝えしていければと思います。
*講師依頼はHPのお問い合わせから受け付けております。
