渡辺式家族アセスメント/支援モデルを活用したプロジェクトを発足しました

渡辺式家族アセスメント/支援モデルを利用者様やそのご家族様と一緒に活用していけるように、このモデルを開発した渡辺裕子先生と協働して、プロジェクトを発足しました。

渡辺式家族アセスメントとは本人と関わりのある家族や医療者などとの人間関係を可視化する「人間関係見える化シート」というものを使います。

これまでは、そのシートを使って、カンファレンスやケース検討会など、支援者や医療者が現在、起こっていることを振り返るために活用されてきました。

なかでもファシリテーター養成研修においては①俯瞰する力/システム思考、②相互作用を見る円環的視点、③文脈的理解/ナラティブ(文脈を掴む)、④解決志向アプローチ(支援の方策の課題解決思考、具体的手法)の4つの力を身につける必要があります。

今回、私たちが取り組むプロジェクトでは、訪問看護スタッフがこの4つの力を身につけることはもちろん、人間関係見える化シートを医療者・支援者側だけではなく、利用者様やそのご家族とも一緒に活用していけるツールに発展させていこうという考えがあります。

また、エビデンスを蓄積するための研究を行うにあたり、京都先端科学大学の磯野洋一先生にもご協力をいただいております。

まだ、プロジェクトは発足したばかりですので、このプロジェクトの枠組みを作っているとろこではありますが、精神科訪問看護の質を向上させるために、時間をかけて取り組んでいきたいと考えています。